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ジフテリア_百日せき_破傷風
ジフテリア

ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。1981年にDPTワクチンが導入され
現在では患者発生数は1999年の報告を最後に国内での患者報告は認められていません。
ジフテリアは感染しても10%程度の人が症状が出るだけで残りの人は不顕性感染のため、保菌者となり、
その人を通じて感染することのあることがよく知られています。
感染は主に咽頭ですが、鼻や喉頭にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、 嘔吐(おうと)などで、
偽膜を形成して窒息死することがある病気です。
発病2?3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすことがありますので、
注意して経過を観察することが必要です。 1990年代前半には、ロシアで流行がありました。
予防接種を続けていかないと海外からの持ち込みなどにより日本でも再び流行する可能性があります。

百日せき

 

百日咳菌の飛沫感染※で起こります。
1956年から百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。
当時は全菌体ワクチンでしたが、現在では副反応の少ない菌の成分を精製したワクチンを使っています。
百日咳は普通のカゼのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、
顔をまっ赤にして連続性にせき込むようになります。咳のあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。
熱はでないか、でても微熱程度です。乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんがおきることがあります。
肺炎や脳症などの重い合併症をおこすことがあります。乳児では命を落とすこともあります。
1970年代後半に予防接種率が低下した際、百日咳患者が多数出て、113名の死者を出しました。
近年では、年長児や成人の百日咳流行が問題となっており、予防接種ワクチンについて専門家を中心に変更の検討がされています。

※飛沫感染(ひまつかんせん)
 ウイルスや細菌がせきやくしゃみなどで細かい唾液とともに空気中へ飛びだし、
 空中を飛んでいって人に感染する方式です。

破傷風

 

破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口からヒトへ感染します。
傷口から菌が入り体の中で増えますと、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、
けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者の半数は自分では気がつかない程度の軽い傷が原因です。
日本中どこでも土中に菌はいますので、感染する機会は常にあります。

 

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